『伝えていくこと』
私が会社に勤めていた頃の話しですが、23歳の時にスーパーゼネコンの現場で職長を任されました。
そして会社としてもスーパーゼネコンの依頼は初めてでした。
当然、私には技術も経験も無く、自分の力の無さを思い知らされました。
当時の私は、職人さんたちを上手に段取りすることができず
現場で監督から怒られて、クレームが入り社長に怒られて、何も対応できず、私は毎日、ペンキを塗る事しかできませんでした。
それでも現場は会社の社長を含め沢山の人たちに助けてもらい無事完成しました。
その先も社長はスーパーゼネコンに営業をしていた為、次の現場もその次の現場も受注していき、そして無力な私に職長を任せてくれました。
そして26歳くらいからだったと思いますが、現場を管理する立場に徐々にしてくれました。
この時も当然のことながら管理する能力はなく何をしていいかもわからない状態でしたが、次々と現場を受注して、それを私に管理させてくれました。
少しずつ現場で塗装しなくなり、すべてのことを私が管理することとなり、不安な事、わからないこと、失敗してしまった事、そのすべてを社長に相談して、指示をもらってその通りにやっていく事で自分が上手くやれているような不思議な感じでした。
なぜこんな私を信用して、すごく良くしてくれているのかわからず、知らず知らずのうちに、私の狭い視野を広げてスーパーゼネコンの監督さんに認めてもらえるようなところまで成長させてくれました。
そして35歳のときに独立をして37歳で会社を設立し41歳で事務所を新築し、将来の事を見据えて夢や目標を持って日々生きていける事に恩を感じています。
小さな会社ですが経営者となった私ができることは、会社にたずさわる人達に、私がしてもらったことや感じた事をみんなにしてあげることです。
うまくできるかはわかりませんが、今、してあげられることを、今、することが私の責任であり、恩を返せる唯一の手段と考えています。
みんなが私と同じような気持ちを感じて成長していくことに努めていきます。
みんなの力をかりて会社を大きくしていきたいと思います。
みんなの生活が良くなるように努力していきますので、よろしくお願い致します。
株式会社セントラルブリジック 代表取締役 橋本 大